ワンルーム並みの家賃で、便利な都心の駅近物件が借りられてしまう「シェアハウス」ですが、
残念ながらメリットだけということはありません。
シェアハウスのデメリットとしては、以下のようなものがあります。
まずは「住人同士の人間関係」です。
私の友人は都内の某シェアハウスに入居したのですが、
そのシェアハウスでは、事あるごとに住人同士の親睦パーティーというものが開催されていました。
食べ物は個人負担ですが、お酒やジュースなどの飲み物はオーナーさんが出してくれるのだそうです。
住人は、その親睦パーティーを楽しみにしていたそうですが、
ある日、お酒を飲むとケンカ腰になってしまうタイプの住人が入居してしまい、
その後は親睦パーティーのたびに、流血騒ぎが起こるようになってしまったそうです。
すると当然住人同士の人間関係もぎすぎすしてしまうようになり、退去する人が後を絶たなくなったそうです。
もう1つのデメリットとしては「価値観の違う人と暮らさなくてはならない」ということです。
育ってきた環境が違う者同士が、同じ屋根の下で暮らすわけですから、毎日色々なことが起こります。
私の友人が入居するシェアハウスで、一番多いトラブルが、冷蔵庫の食べ物関連だそうです。
醤油とか砂糖などの調味料がないときに、ちょっと他の人のものを拝借する人が多いそうです。
節約目的でシェアハウスに入居している人も多いので、「これくらい大丈夫だろう」というのが、
相手にとっては我慢ならないことになる可能性も多いのです。
また「騒音」トラブルも多いそうです。
元々が木造の大きめの一戸建てをシェアハウスに改造している物件も多いことから、
間仕切りもきちんとしているところもあれば、ただのついたてのようなものしかないこともあり、
音楽を聞いたりするのは必ずヘッドホンを利用した方がいいでしょう。
「騒音」トラブルの原因の1つとして、友人を招いてしまう人がいるというのも、トラブルの原因になるようです。
私の知人でも女性専用のシェアハウスに安全性を求めて入居したのに、
隣室の女性が毎晩彼氏を連れてくるようになり、騒音も気になるし、
防犯性も気になるようになったと言っておりました。
シェアハウスによっては、友人を招くことを禁止しているところもたくさんありますし、
友人を呼ぶ場合には事前の申請が必要なところもあります。
友人が住んでいたシェアハウスの場合は、
1泊まではOKだそうですが2泊目以降は宿泊費用を請求すると言うところもあるようです。
またシェアハウスの場合、日本人だけではなく外国人の入居者もいらっしゃいます。
するとそもそもの文化が異なることもあるようです。
お祈りを1日に5回もする宗教の方もいらっしゃいますし、断食などを行う方もいるそうですので、
自分の物差しで物事を考えるのではなく、
大きな心で物事を捉えることがシェアハウスに住む人に求められる資質かもしれません。
しかし、シェアハウスで得られる体験は、今後の大きな糧となることでしょう。