異なるマナー

語学留学の一端として、シェアハウスが今人気を呼んでいます。

違う国の人間たちが一つ屋根の下に共同で暮らす訳ですから、異文化交流の機会が毎日訪れるわけです。
語学の勉強にもなりますし、自分の家に居ながらにして世界中の人たちと親しく慣れる機会ともなります。

ところが、シェアハウスに暮らす上での注意点もあります。様々な国の様々な年齢層の人たちとの共同生活です。それぞれの生活パターンも常識も違う世界です。異なるマナーでトラブルも起きかねません。

具体的にどんなマナーの違いがあるでしょうか?

例えば、共同のリビングにあるテレビをみんなで見ていたところ、誰かが急にテレビのチャンネルを変えてしまう。

そこで場の空気が凍る。こんなことはよくある光景です。
チャンネルを変える前に、一言みんなに聞くとか、そういうマナーを持ち合わせていない人もたくさん居ます。

こうした時に、進んで自分を相手に合わせられるか、もしくは相手をきちんと諭せるかで、シェアハウスでの生活も変わってきます。

他にもこんなパターンが有るのです。
共同部分の、例えばバス・トイレ、キッチンやリビングなどの掃除当番が決まっています。でも怠け者の誰かがそれを守らずにずっと通すとしたら?しかも何度かそれを指摘されても改善しないとしたら?こんな所でも、各人の持つマナーの度合いが違ってきます。

日本人は往々にして、協調性があり決められたことはキチンと守れる人が多いので、自らトラブルを引き起こすことは少ないと思いますが、逆にシェアハウス内の誰かがマナー違反をした場合、どこまで我慢できるかという問題が上がってきます。

夜中に酔っ払って帰ってきて騒ぐ人や、冷蔵庫内の人の物を平気で食べてしまう人と、果たして一緒に生活できるでしょうか?
細かいことは気にしない、それよりもシェアハウスで得られる交流の方に重きを置く、と考えられるでしょうか?

こうした点を考えてみると、あまりにも潔癖な人や繊細な人はシェアハウス暮らしに向いていないかもしれません。

こうしたマナーの違いも、一つの異文化交流だと考えられるような人、個性の違いと考えてすぐに思いを切り替えられる人、そんな人はトラブルを上手に回避できる人と言えるかもしれません。
いずれにしても、違う文化や背景の人と共同生活をするのですから、多少のトラブルは付きものです。
事前にこうした点を踏まえた上で、それでもこの生活から得られるメリットを考えられるなら、シェアハウスでの生活はきっと楽しいものになるでしょう。