シェアハウスとゲストハウスの違い

ここ数年、「シェアハウス」や「ゲストハウス」という言葉を耳にすることが増えてきました。
「シェアハウス」と「ゲストハウス」はどう違うのか? と思われる方もいらっしゃることでしょう。

実際のところ、それぞれに明確な定義はなく、
運営者(個人であったり、管理会社であったり)が都合の良い方を使っているようです。
あえて「シェアハウス」と「ゲストハウス」を分類するのであれば、
ユースホステルのように1泊~宿泊できるところはゲストハウスに分類できます。
リビングなどの共同スペースがあり、
キッチン、トイレ、シャワールーム等々が共同使用、ドミトリー(相部屋)の設定がある、
といった特徴も含めることができます。
もちろん、ゲストハウスでもシングルルームでトイレ、シャワー付きの部屋もあります。
ですが、ドミトリー(相部屋)も選べるのがゲストハウス、ということになるでしょう。

それに対して「シェアハウス」は、多くのケースで数日の滞在はできず、
最短の契約期間が1ヶ月以上で、中~長期のスパンで契約する。
入居者同士の共有スペースがあって、交流が図れる。
入居に際して、国籍を問わない。
といった特徴を挙げることができると思います。

シェアハウスの場合、家賃は周囲のワンルームマンション並みになり、
住人同士が濃いコミュニケーションの中で生活することになります。
家賃がワンルームマンションと同じくらいになりますから、
ほとんどのケースでは個人のスペースは個室が確保されており、
ゲストハウスのようなドミトリー(相部屋)にはならないようです。

ですから、リビングのような共同スペースで、濃いコミュニケーションを住人同士が楽しみつつ、
一人の時間もしっかり確保できるということになります。
シェアハウスも、キッチンやリビングルーム、風呂、シャワーについては、
シェアしている住人同士で、共有して使用するという形になるケースが多いです。

ゲストハウスには大抵、管理人がいて、清掃やごみ捨ては管理人がします。
シェアハウスには管理人がいないので、プライベートなスペースはもちろん、
共同スペースの清掃も、住人同士が一定のルールを作り、自分たちで清掃する必要があります。
ごみ捨ても、もちろん各自で行います。
どちらも同じ屋根の下の同居生活ですが、管理人がルールを守らせるゲストハウスと、
住人同士が自主的にルールを作り守っていく、
日常の小さな点でも、ゲストハウスとシェアハウスは異なります。

シェアハウスは住人同士のかかわりあいがあり、個人でアパートやマンションを借りることと比べると、
シェアハウスは住人同士で共有スペースの家賃を共同負担していることになります。
ですから、家賃を安く抑えることも期待できます。

普通、マンションやアパートを借りる場合には、いわゆる敷金や礼金、保証人が必要ですが、
シェアハウスの場合は、敷金や礼金、保証人が必要ないところが大半です。

ゲストハウスについては、家具は必要ないし、寝るスペースさえ確保できればそれで十分
というような人とって、都心のゲストハウスは理想の住まいとなっています。