シェアハウスとは、一般的に知られているのは、安い費用で泊まれる宿泊施設ということではないでしょうか。
海外からのバックパッカーと呼ばれる、大きなリュックサックをしょった観光客が集まってくる宿泊施設というイメージも、安い費用で泊まれるからこそ、利用されているという印象につながっていると思います。
実際、このようなシェアハウスでは、世界各国の旅行者が集い、さながら小さな世界を形成しているらしいと聞いたことがあります。
最近では、そうした世界につながれる場所としての観点から、日本人が外国のことを知りたいとなったら、わざわざシェアハウスでのパーティーを訪れるというほどです。
確かに、なかなか外国に行くのはむずかしいものですから、国内にそういった小さな世界が出来上がっているのなら、そこへ行くのが手っ取り早い手段だとも思います。
シェアハウスというところは、そうやって世界につながれるきっかけづくりができる場所ともいえるのかもしれません。
ただし、世界につながる方法はそれこそごまんとある中で、シェアハウスから得られるつながりは、人間同士が知り合う方法としては、基本中の基本である方法となると思われます。
つまり、どこかの国の人であるということは大前提としてあるにしても、基本は同じ人間であるということです。
ですから、シェアハウスを利用して世界各国の人と知り合い、できれば友人になりたいと思っても、まずは一人の人間としてしっかりしていなければ、さらなる発展も成長も見込めないと思います。
さらに言えば、シェアハウスでのパーティー等を利用して世界と交わりたいと思うなら、日本人としてきちんとしているかを、自ら問うてみることも重要になると思います。
言ってみれば、参加している人たちの一人ひとりがその国を代表し、その人の行動がその国の当たり前となってしまうことを思えば、自分も日本を代表するひな形となるわけです。
そこまで真剣に細かく考えてシェアハウスを利用しようと思う人は少ないと思います。
あるいは、まったくいなくてもおかしくありません。
けれど、できればそれくらいのことを考えてから世界に向き合った方が、そこから吸収できること、学べること、考えることは絶対に多くなるでしょう。
また、国と人種を意識することで、これまでは考えもしなかったことが思いうかび、見えなかったことが見えてくると思います。
それこそ、わざわざシェアハウスを訪れ、その中の世界に触れあうことの意義であり、醍醐味でしょう。
シェアハウスで行われる活動は、すなわちそこに集まるさまざまな世界と、さまざまな価値観を持った人たちを理解するということにほかなりません。
それは、日本にいながらにして体験できる、素晴らしい財産となるに違いなく、その経験がこれから先、グローバルな国際人となる基礎となってくれるかもしれないと思います。
そのための練習として、シェアハウスでの活動参加は格好のチャンスでしょう。