20年以上も前に土地借り、地代を支払いながらそこにアパートを建て、その1室に住んでいました。ライフスタイルも変化したので、そろそろ立て直しをと考えています。
借地権のある建物をシェアハウスに建て直したいのですが、借地権について教えてください。
知っておきたい借地権の種類
「借地知っておきたい借地権の種類権のある建物にシェアハウスに建て直せるのでしょうか」というご質問ですが新たに建て直すのであれば、地主さんの承諾が必要となります。
借地契約は、地代を支払っているとはいっても、好き勝手やっていいわけではありません。
地主さんの承諾がとれず、工事着手前に計画がとん挫したという例は枚挙にいとまがありません。
そこで借地権について詳しく紹介していきましょう。
借地権にはいくつか種類があり、1992年に成立した借地借家法に基づく契約か、それ以前の旧借地法に基づく契約かで区別されます。
旧借地法
旧借地法は借地人の権利が強く、地主は契約の更新、期間の延長、建物の買取請求を正当な理由なく拒否できませんでした。
そのため、改正後は借地借家法に基づく定期借地権は、存続期間が50年以上の長期契約になりましたが、契約更新や建物の買い取り請求を拒否できるになったのです。
借地借家法
現在は、一般的に定期借地権となっています。
そのため、借地権のある土地にシェアハウスを建て直すのではなく、別の場所に建てたほうが無難かもしれません。
借地権の売買について
借地権の売却
借地権は売却できますが、地主の承諾なしに売ることはできません。
売却できた場合、地主に対して譲渡承諾料を支払う必要があります。
一方、売却の承諾を得られない場合、裁判に申し立てて承諾を代わりに取ることも可能です。
借地権の買取
第三者に借地権を売るよりは地主に買取ってほしいと考える人は少なくありません。
地主側も自分の土地を売却することに躊躇する傾向にあるので、借地権を買取ってもらいやすくなります。
ただし、地主側も借地権を買取る現金を持っていないと難しく、実際はタイミングと価格次第です。
借地権を地主に買取ってもらいたいなら仲介者を立てたほうがいいでしょう。
土地を貸しているのだから、土地を使わないのなら更地にして返すべきと考える地主も少なくないからです。
気になる借地権の買取相場
借地権の買取相場は相場価格というものがありません。
借地権の価格は契約期間の残りや借地条件、借地代、契約更新の内容などによって大きく変わるためです。
似た条件の借地権の売却でも、状況によって売却価格が異なります。
自分で相場を調べるのは難しいと思っていいでしょう。
借地権に強い不動産会社に相談をおすすめします
自分で土地を運用している地主と借地権者では対等な立場に立つのは難しく、価格面で不利な条件を提示される恐れもあります。
そのため、借地権を買取ってもらいたいなら借地権に強い不動産会社に相談してみるといいでしょう。